地域の話題

高校生2人が氷彫の花づくり 園児に披露へ汗流し練習

氷の塊にドリルを使い、花びらを彫る高校生たち

 通信制高校のトライ式高等学院松本キャンパス(松本市中央1)の2年生2人は11日、松本市中央1のレストランどんぐりで、氷の塊の中に花を彫るアイスフラワーカービングに取り組んだ。2人は、長野氷彫クラブが18日に本郷幼稚園で同カービングを披露する際に一緒に制作する予定で、汗を流しながら黙々と練習を重ね、本番に備えた。

 同クラブの顧問で、同店を営む浅田修吉さん(65)から指導を受けた。この日が2回目の練習のため、各辺15センチ四方の氷の立方体に専用のドリルで次々と穴を開け、氷の中に花びらやおしべを形作っていった。削った部分に食紅の赤や青の液体を入れると、花が浮かび上がり、生徒は笑顔になっていた。山田優さん(16)は「上達を感じられてうれしい。園児の前でやるのはちょっと緊張するけれど楽しみでもある」と話した。
 同校は地域貢献として、写真投稿サイト「インスタグラム」で市内の店舗や観光スポットを写真で紹介する活動をしている。浅田さんの店を取材した縁で、手伝いを依頼された。浅田さんは「平日に氷彫をお願いされることも多いが、働いている人が多く対応できないこともある。高校生が一緒にやってくれてありがたい」と話していた。