地域の話題

朝日村で巡回子ども食堂 全10回、地域挙げ見守りの場

子ども食堂でカレーを手作りする団体や飲食店の人たち

 朝日村の子供たちや保護者、地域住民が集って食事をし子供たちを見守る地域づくりを目指す「子ども食堂」が、新たに始まる。「朝日村カレー大作戦」と題し、今月から来年3月まで村内各地の公民館や集会所を巡回して全10回開き、企画に賛同する村内の団体や飲食店が手作りしたカレーを振る舞う。初回は、15日午前11時半から古見集落センターで開かれる。

 地域を挙げた子育て支援の輪を広げていこうと、村教育委員会が主催し、村社会福祉協議会へ委託して実施する。子ども食堂はもともと首都圏で始まり、全国各地で開催されている。朝日では、子育ての困り事は家庭や人によって多様にあることに着目し、対象を限定せず誰もが集える形で開く。
 おおむね月1回開き、作り手は毎回変わる。カレーは会場で食べるか、持ち帰りを自由に選べる。15日の古見区では、区内の女性たちが子ども食堂開始に合わせて「コミコミみんなの食堂」を新たに立ち上げた。村社協の百瀬哲弥事務局次長は「『子どもと地域が笑顔になるために』を合言葉に、輪を広げていきたい」と願う。
 食材は地域住民から寄贈された物や、村内の子供たちと若手農家が育てた野菜などを活用。村役場近くの畑では、村内の児童がニンジンやジャガイモの植え付けから携わり、野菜を育てている。
 食材の寄付は随時受け付け、ボランティアも募っている。問い合わせは村社会福祉協議会(電話0263・99・2340)へ。