中学生 松大生と平和学習 安曇野市と大学 連携事業 広島訪問へ知識深める

安曇野市内の中学生代表が松本大学(松本市新村)の学生と交流しながら平和学習を進める市広島平和記念式典参加事業の第1回学習会が8日、市役所で開かれた。7中学校の3年生14人と松本大学のサークル・平和創造研究会の学生3人が顔合わせし、8月5日と6日の広島訪問に向けて弾みを付けた。
市と松本大学が令和3年に結んだ包括的連携協定に基づく初めての取り組みで、大学生が現地学習の助言や成果発表の支援などをする。中学生は学習をより深め、平和推進の主体として同世代に平和を発信していく。
学習会では3班に分かれ、班長を決めたり学習のテーマを決めたりした。昭和20(1945)年8月に広島市と長崎市に投下された原子爆弾についての説明で、爆風は最大で秒速440㍍、熱線による影響は爆心地で3000~4000度になることも学んだ。
豊科南中学校の中野和菜さんは、ロシアのウクライナ侵攻や5月のG7広島サミットを機に「平和について考えたい」と参加を希望した。「普段聞けないことを大学生からしっかり聞き、しっかり調べて学習して当日に臨みたい」と意欲を話していた。平和創造研究会代表で総合経営学科4年生の神戸美乃里さんは「連携を1回で終わらせず、継続していくことが大事」と今後を見据えていた。
広島平和記念式典に参加後、8月19日の第2回学習会を経て、9月2日の第3回学習会でグループごとの成果発表を予定する。