政治・経済

デジタルの悩みは相談室へ 朝日村が役場内や集会所で対応

地域に出向き、スマホに関する質問に応える関さん

 朝日村は、スマートフォン(スマホ)の使い方やデジタルに関する村民の質問に応える「デジタルよろず相談室」を新たに始めた。6月から来年3月までの毎週木曜日午後1~5時に役場内で相談に応じるか、地域の集会所などに出向く訪問相談(相談希望者3人以上)を実施。デジタル化が進む中、デジタルデバイド(情報格差)を生まないための対策として力を入れている。

 DX(デジタルトランスフォーメーション)推進を担当する村の地域プロジェクトマネジャー・関昭和さん(52)が相談に応じ、デジタル端末に慣れない世代が気軽に相談できる体制を目指す。
 西洗馬の三ケ組公会所では6月下旬、訪問相談が行われ、60~70代の女性3人がスマホの使い方を学んだ。通信アプリ「ライン」の友達登録やグループの作り方を教わったり、「よく分からないメールが届いたらどうすれば」と素朴な疑問を投げ掛けたりした。関さんはスマホを操作しながら丁寧に説明した。
 参加者の1人は「家族に教わったけれど、けんかになって聞きにくくなってしまった経験がある。何でも聞ける場があると助かる」と話した。
 関さんは「デジタルやスマホ・パソコンに詳しい「親戚のおじちゃん」くらいの感覚で気軽に相談室を利用してもらえたら」と呼び掛けている。
 相談の予約は、電話・メールで受け付けている。予約・問い合わせは村企画財政課(電話0263・99・4107、メールdxsuisin@vill.asahi.nagano.jp)へ。