地域の話題

ワイン味のジェラート 塩尻志学館高の中野さんと中川さん開発 文化祭・桔梗祭で8日販売

「ワインジェラート」を開発した中野さん(右)と中川さん

 塩尻志学館高校3年の中川響さん(17)と、中野琴美さん(18)が同校製造の赤ワインをトッピングの材料に使った「ワインジェラート」を開発した。アルコール分を飛ばし、未成年でもワインの風味を味わえる。文化祭・第74回桔梗祭が一般公開される8日に販売する。

 2人は農業科学系列・農業科の総合研究で「ジェラート」の商品化に取り組み、ミルクジェラートにかけて味わう「ワインソルト」「ワインソース」を作った。塩尻市のジェラート店・リジェラートや、松本市の専門学校・未来ビジネスカレッジ(MIT)と共同で開発した。
 ワインソルトはたる熟成の赤ワインと塩を煮詰めた。ワインレッドの塩をかけると見た目が良く、口に含むとワイン特有の深みがある。ワインソースも赤ワインを煮て、とろみを付けた。酸味や渋みをミルクが包み、ワインを食べているかのような味わいになった。
 今年3月、塩尻産ワインを使ったジェラートを作れないか―という話が学校に寄せられた。「お酒を飲めない人や高校生も楽しめる」をコンセプトに15案を考え、2案に絞って商品化に取り掛かった。ソルトはすぐに完成したが、ソースは難航し、MITの助言で完成したという。
 販売当日は食べた人に香りや後味、口溶けなど7項目を聞き、今後の研究に生かす。中野さんは「コンセプト通りの商品になりつつある」と手応えを話し、中川さんは「幅広い人に楽しんでほしい」と期待している。
 8日午前10時から各50個を販売し、売り切れ次第終了する。1個300円。