政治・経済

山形村特産ブルーベリーをビールに

ブルーベリーを丹精する唐澤さん

 山形村特産のブルーベリーと安曇野市産ホップを使ってビールを醸造する取り組みが、新たに進んでいる。松本青年会議所(JC)が主導し、山形のブルーベリー農園「B.B唐沢園」と安曇野市穂高のクラフトビール醸造所・安曇野ブルワリーがタッグを組む。8日と9日に住民を交えてブルーベリーとホップを収穫し、産地ならではの体験と特色ある商品で地域の魅力を引き出す狙いだ。

 「ホップ ステップ ベリーグッド事業」と銘打つ。JC経済委員会が、アフターコロナで広がる「コト消費」と、「モノ消費」を組み合わせた事業に着目し、企画が持ち上がった。安曇野ブルワリーで限定醸造して販売し、収穫体験の参加者にも贈る。ビールラベルにはQRコードを付け、ビールが完成するまでの様子を動画で見られるようにする。
 唐沢園では約1200本を栽培。そのうち、わせ種の数種類をビールに活用する。オーナーの唐澤聖史さん(49)は「加工用で特色ある活用ができ、村のブルーベリーの知名度や価値の向上につながると思う。珍しいビールで完成が楽しみ」と期待を寄せる。園では村内のワイナリー・大池ワインと連携し昨年からブルーベリーのワイン造りをしている経緯があり、JC担当者の提案で「ビールもやってみよう」と考えたという。
 ブルーベリー収穫は8日午前7~9時に唐沢園で、ホップ収穫は9日午前8~10時に斉藤農園あぐりす(安曇野市堀金烏川)で行う。各回定員20人で6日まで参加者を募集中。参加無料。申し込みは松本青年会議所ホームページからか、応募フォーム(QRコード)から受け付けている。

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