2023.7.7 みすず野
七夕の織姫(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)の距離はおよそ15光年とか。1光年は光の秒速30万キロ×3600秒×24時間×365日=9兆4600億キロ...かなりの遠距離恋愛だ◆さかもと八竜天文台(熊本県八代市)公式サイト内のQ&A集に教わった。この問答が面白い。小学生の疑問や大人の少し意地悪な質問もあり、例えば―地底人はいるとの主張に対し「無理です。2階の床に人は立てても、その裏側の1階の天井に立てないのと同じ」―この20倍くらい丁寧かつ分かりやすく答えている◆七夕に戻すと、織姫が月の舟に乗って彦星に会いに行く―という言い伝えにも触れていて、旧暦7日の月は上弦の月の少し前だから沈むとき「上半分が欠けて舟のようにも見えますね」とロマンチックだ。毎日同じ時間に観察していると、月は天の川の西岸から東岸へと移動する◆昔の人は「梶の葉を浮かべた桶に汲んだ水に二つの星を映し、水面を揺らして星が近づいたように見える」と眺めたとも。今年の旧暦7月7日は8月22日。当地は月遅れだから、来月の紹介でも良かったのだが忘れるといけないので、きょう書いた。