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里山再生 人材確保に力 安曇野市の「さとぷろ。」 発足半年

市里山再生計画推進協議会の本年度初回の会議

 安曇野市は29日、市堀金支所で市里山再生計画推進協議会を開き、官民連携で進める里山再生の各種活動(愛称・さとぷろ。)の連携を図りながら活動を支援する任意団体「さとぷろ。機構」の今後の方向性について説明した。機構は昨年末に発足したばかりで、現状は同協議会の委員や市耕地林務課の職員が中心となっていることから、「さとぷろ。」の四つのプロジェクトなどを通じて一緒に活動してもらえる人材の確保を目指す。

 機構では、「さとぷろ。」のホームページやフェイスブックを活用し、各活動の広報を担う。各プロジェクトで活用できる助成金などの情報収集も行い、必要な申請手続きを支援する。人材確保を進めることで里山再生に向けた取り組みを支える「裏方」の仕事も官民連携で担う。
 当面は市耕地林務課内を機構の活動拠点とする。ただ、各種の活動が拡大して関わる個人やグループが増える中、新たな活動拠点への移動を検討する。活動に必要な備品の保管場所も必要で、新拠点としては空きのある市有施設や民家を候補として想定している。
 市里山再生計画推進協議会の本年度初回の会議には約20人が出席した。出席者からは里山での活動を楽しむグループと、その活動をマネジメントする機構というように役割を分担することも一つの手段だという意見が出た。他の委員からも「(役割分担したほうが)一般市民を巻き込みやすいのでは」との声も聞かれた。