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木曽っ子 相撲で健やか こども園、小学校で教室 四股踏み、受け身、足運び...

教室の最初に、相撲の基本姿勢の「中腰の構え」をする園児たち(日義こども園)

 〝相撲どころ〟の木曽町の小学校や認定こども園で、子供たちが楽しく相撲を学んでいる。初めて相撲の面白さに触れたり、相撲大会に向けて基礎を覚え直したりして親しむ姿は、相撲が身近にある木曽ならではの光景だ。

 日義こども園(日義)では本年度、幼少から楽しく全身を動かして心も体も鍛えたいと初めて相撲教室が始まった。年間で6回計画していて、今月は年少から年長までの園児19人が受け身の練習をした。先生となった町教育委員会の安藤均さん(64)の指導で、子供たちはダンゴムシのようにマットの上で頭を付けずにごろごろしたり、相撲の基本姿勢「中腰の構え」から後ろに転がったりした。
 友達と押し相撲をする場面もあり、年長の中西颯馬ちゃん(6)は「負けちゃったけど楽しかった」と話した。
 開田小学校(末川)では、25日に町民相撲場(新開)で開催された町小学生相撲大会を目標に、全校44人が勝ち方のこつを学んだ。低・中・高学年別に、中腰の構えや運び足、受け身の取り方などをゲームを通じて教わった。友達の胸を借りた5年生の松田涼君(11)は「忘れていたことも、教えてもらったら思い出せた」とはにかんだ。
 本年度、指導者に加わった町地域おこし協力隊員・寺内健さん(51)=西野=は東京都内で相撲を指導していたことがあり、「東京都の子供たちと比べて腰や肩ができている」と感心していた。