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やさしい日本語HP表示 安曇野市 外国籍市民も使いやすく

やさしい日本語に変換した市HPのテスト画面

 安曇野市は7月3日、市ホームページ(HP)に小学校低学年で学ぶような「やさしい日本語」に文章を切り替える機能を導入する。市人権共生課によると、公式HPに同様の仕組みを取り入れるのは県内19市では初となる。やさしい日本語で緊急時や災害時の対応、行政手続きの方法などを解説する「生活のガイドブック」も同日発行し、日本語に不慣れな外国籍市民に対する支援を加速させる。

 記者会見で太田寛市長が説明した。
 公式HPの最上段に「やさしいにほんご」というボタンを新設する。クリックすると、漢字には読み仮名が振られ、簡単な言い回しに変更される。1文当たりの長さも短くなる。公式HPにはイベント告知などの他に避難所開設などの情報も掲載されることから、新機能は平時だけでなく災害時も役立ちそうだ。
 生活のガイドブックは44ページで、日本語教室で活用できるように時間の言い方や救急車を呼ぶ際の例文が掲載されている。8月10日まで改善点について意見を募り、9月下旬には改正した第2版を発行する予定だ。
 市は本年度から5カ年の市多様性を尊重し合う共生社会づくり計画に基づき外国籍市民支援を進めている。7月3日には市役所1階に外国籍市民相談窓口も開設する。太田市長は記者会見で外国籍市民への支援について「利用状況をみて問題が浮かんでくると思う。それを見て今後の対策や政策を考えていきたい」と述べた。

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