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子羊すくすく 除草に一役 南木曽町読書の梛野夢クラブ 6頭誕生 会員家族見守る

会員や家族に見守られて育つ子羊(手前の2頭)

 南木曽町読書の梛野地区の住民でつくる農業団体「梛野夢クラブ」(松原徳則会長)が育てる羊から、今年も子羊が生まれた。農地の除草に役立てる目的で飼育しており、子羊は早速草を食べる「仕事」をしながら会員やその家族に見守られてすくすく育っている。

 6月初めから2週間ほどで相次いで6頭が生まれた。会員のほか松原会長の孫・遥音さん(11)、義直君(9)、愛実さん(6)きょうだいも手伝い、早朝から母羊の乳を飲ませてあげるなど世話をしている。遥音さんは「子羊にけががないよう優しく接することを心がけている」といい、親の後を追って農地を元気に駆ける子羊に目を細めていた。
 取り組みを始めて5年以上たつ。今年は羊を放す範囲を広げ、計約150㌃となった。松原会長は「羊のいる農地はきれいに草がない。今ではなくてはならない存在」と話し、新しい「仲間」の元気な成長を願っている。