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石神仏キャラで筑北村PRへ

筑北村PRキャラクターとして近くデビューする「修那羅大天武」(左)と「猫神様になりたいネコ」(いずれも仮称)

 筑北村の多彩な魅力を発信するPRキャラクターのデザイン案がこのほど、固まった。修那羅山安宮神社(坂井)の石神仏群をモチーフとした2体の愛らしい造形で、7月29日~10月29日に村内で開かれるデジタルスタンプラリーイベントで「デビュー」し、将来的には村公式キャラクターに育てていく。

 新キャラクターは仮称で「修那羅大天武」と「猫神様になりたいネコ」。大天武は幕末期に修那羅山を開き「修那羅さま」と慕われた修験者・大天武(1795~1872)をかたどった石像がモデルで、「見たら幸せ・笑顔になれる」「ほっこり安らぎを与えてくれる」という設定だ。ネコは猫神の石像を模した帽子をかぶり2本足で立つ猫の姿で「人と石神仏をつなぐ案内役」になる。デザインは、NTTドコモの「ポインコ兄弟」などを手掛けた著名なデザイナー・久保誠二郎さんが担当した。
 村PRキャラクター作成は、村の子ども議会でも提案されていたといい、県の地域発元気づくり支援金を活用した。今月7~19日に筑北小学校4~6年生66人と村職員を対象にアンケートを行い、細かな造形や帽子などの色合いを決めた。
 年度内に名前を決め、特産品などのPRに役立てる。将来的には着ぐるみも作る。事業を担当した地域おこし協力隊の庄司真実さん(26)は「県代表と呼ばれるような発信力のあるキャラクターに育てたい。石神仏群の保存にもつながれば」と願った。

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