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御嶽海が番付上げ前頭2枚目に 大相撲名古屋場所へ意欲

御嶽海(右)が報道陣の取材に答える(25日、松本市本庄1のホテルブエナビスタ)

 大相撲名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付が26日に発表された。上松町出身の御嶽海久司(30)=出羽海部屋=は西前頭2枚目。先場所9勝6敗と7場所ぶりに勝ち越し、番付を西前頭6枚目から4枚上げ、上位総当たりで三役復帰を伺う幕内上位に番付を戻した。

 先場所の御嶽海は、持ち味の力強く前に出る相撲が随所に見られ、上位との総当たりがない地位ながらも、勝ち越しを決めた13日目と千秋楽はいずれも三役格から白星を挙げて存在感を示し、2桁勝利まであと1勝の成績を残した。番付発表を翌日に控えた25日、松本市内で報道陣の取材に応じた御嶽海は「一歩進むことはできたが満足していない。先場所以上の成績を取りたい」と名古屋場所に向けて力を込めた。
 24日までの3日間は、4年ぶりに地元・木曽町での合宿に臨んだ。基本動作を反復し、部屋の力士に胸を出しながら調整した御嶽海は、現段階の調整具合について「夏場所の前と比べて、上半身と下半身のバランスが連動できている」と話した。
 御嶽海は「二歩三歩と進むために名古屋場所は重要」と捉える。「ファンの思いをしっかりと心で受け止め、失った自信を取り戻すことができた」と故郷での日々を振り返り「(初日までの)2週間で気持ちと体をしっかりと一体化させたい。具体的な目標を掲げるのはその時」と前を向いた。