囲碁愛好家が世代超え対局 4年ぶり市民タイムス杯

松本地方などの囲碁の愛好家が集う第30回市民タイムス杯囲碁大会(市民タイムス杯主催、日本棋院中信地区本部主管)が18日、松本市新村の松本大学で開かれた。新型コロナウイルス禍による中断を経て4年ぶりに開催し、10歳から98歳までの97人が盤上で熱戦を繰り広げた。
名人クラス(6段以上)と、初段から5段までの各段位、1~5級、6級以下の計8クラスに分かれて対局した。審判長はプロ棋士の加藤祐輝7段が務めた。
リーグとトーナメントを組み合わせて勝者同士が対戦することが原則の変則スイス方式で、参加者は対局が始まると一心に盤上を見つめ、碁石を打っていた。今回、競技人口の底辺拡大を目指して新設された6級以下のクラスでは、制服姿の女子高校生たちも対局を楽しんでいた。
大会は平成4(1992)年から毎年開かれてきたが、コロナ禍で令和2年から3年間、中止を余儀なくされた。開会式で市民タイムスの新保裕介社長は「囲碁は年齢性別関係なく楽しめる知的な競技。愛好家同士の交流を深め、対局を楽しんで」と呼び掛けた。