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コロナ禍の3年間、剣道に全力 中信中体連が3年生全員に達成証

3年間の努力と成長をたたえる「達成証」を受け取り、笑顔を見せる選手たち

 「新型コロナウイルス禍の中、頑張ってきた3年生全員を表彰したい」―。中信地区中学校体育連盟剣道競技専門委員は17日、中信地区の24校で剣道に取り組んできた3年生全員に独自の「達成証」を贈った。松本市の波田体育館で同日行われた県中学校総合体育大会中信大会の開会式でサプライズ表彰し、計約130人に達成証書を手渡した。

 開会式の中で、3年生に体育館のステージに上がるよう促した。選手たちは最初は戸惑っていたが、専門委員から一人一人の名前が書かれた証書を受け取ると、照れくさそうな表情や誇らしげな笑顔を浮かべた。安曇野市堀金中・主将・重野琥次郎さん(15)は「つらい時もあったけれど、諦めず続けてきてよかった」とはにかんだ。波田中の滝本一葉さん(14)は「証書をもらえてうれしい。個人戦も頑張る」と話していた。
 中信中体連の剣道大会は過去3年間、観戦する保護者の人数をチームごとに絞り、選手は敗退したらすぐに帰宅といったルールの下で行われきた。達成証は4年ぶりの通常開催を受けて企画。深町将司専門委員長は「勝ち負けや順位が全てではない。夏の大会は中学校部活動の集大成。これを機に3年生をたたえる機会を今後も設けたい」と話していた。