教育・子育て

光る星座板☆6年生作る 木祖小 プログラミングで表現

LEDが点灯する様子をイメージしながら〝星座板〟に自分で考えたアイデアを描く児童

 小学校で「プログラミング教育」が必修化される中、木祖村の木祖小学校6年生20人は、児童自らがプログラムを組んで光らせるプラネタリウムを作っている。プログラミング授業をパソコンの画面だけで完結させず、ものづくりと組み合わせることで「実感を伴った学び」(アウトプット)につなげる授業は、全国の小学校でも先進的な取り組みという。7月に「点灯式」を予定している。

 村地域おこし協力隊や村職員が企画し、信州大学の教育工学分野の教授らが協力している。総合的な学習の時間を使う授業は5月に始まり、児童はまず、小型のコンピューターボード「マイクロビット」を使って、発光ダイオード(LED)を光らせる手順を学んだ。プラネタリウムで表現するオリジナルの星座を考えた児童は、今月3回ある授業で、光源を設ける〝星座板〟作りを進めている。
 一人一人が考えた星座はソフトクリームやクジラなど多彩で、中には小説家・江戸川乱歩の「乱」の文字を星座にする児童もいる。プロ野球・千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手を星座にした森下悠君(11)は「WBCでの活躍への感謝を伝える星座」と胸を張った。
 7月には、地元の大工職人の協力も受けながら木製のトンネルを作り、ドームに見立てた内部に星座板を並べ、点灯させる。