政治・経済

豊科郷土博物館 階段に昇降機設置検討 築40年超

階段への昇降機設置を検討する豊科郷土博物館

 安曇野市は15日、豊科の豊科郷土博物館に、階段用の昇降機設置を検討する方針を示した。豊科郷土博物館の2階部分には企画展を行う展示室や講座で使用する学習室があるものの、2階に上がるのには階段しかない。誰もが使いやすい施設にするため、昇降機の種類や設置が可能かなどについて早期に結論を出す。

 市議会6月定例会の一般質問で、林孝彦氏(無所属の会)の質問に矢口泰教育部長が答えた。
 階段用の昇降機は、階段に設置したレールに沿って上り下りする機械で、高齢者や障害者などの移動を手助けする。付属の椅子に座って移動したり、車椅子に乗ったまま使用したりできる多様なタイプがある。
 昭和54(1979)年に完成した豊科郷土博物館には階段が2カ所あり、ともに幅は広く手すりがあるものの比較的急な構造になっている。新型コロナウイルス禍の影響で以前より落ち込んでいるものの、令和4年度は6682人が入館した。ごくまれだが、2階に上れずに帰ってしまう人もいるという。
 同課の担当者は「使いやすい施設にするためどうしたらいいのか考えていきたい」としている。