政治・経済

塩尻市乳がん検診 利用低調 本年度

乳がん検診の受診を呼び掛ける市担当者

 塩尻市が実施している乳がん検診の申し込みが、低調となっている。新型コロナウイルス禍に伴う受診控えの影響を引きずり、超音波、マンモグラフィー(マンモ=X線撮影)とも、本年度当初の申込者数が前年を下回っている。市は「がんは早期発見が大切。ぜひ受診を」と呼び掛けている。

 本年度当初の申込者数は超音波が前年度に比べて約10%減の1921人、マンモが同約5%減の555人。
 特にマンモは、コロナ禍が始まった令和2年以降で最も少ない。集団検診であることから受診控えの影響が出やすく、申込者数の減少が続いていた。コロナ対策が緩和された現在も、その流れから抜け出せていない状況だ。
 超音波は30歳以上の女性市民が対象で、市内の指定医療機関で行う。マンモは、年度ごとに指定された地区に住む40~74歳の女性が対象で、市保健福祉センターでの集団検診となる。乳がん検診は全額自己負担だと一般的に5000円前後かかることが多いが、市の負担によって超音波、マンモとも2000円で受けられる。
 本年度の検診期間は超音波が1日~来年1月31日、マンモは大門、塩尻東、宗賀、洗馬、北小野、楢川各地区在住者を対象に7月26日~11月30日の間の指定日。ともに期間内で空きがあれば、受診を受け入れる。市健康づくり課の上條宏明主任は「ぜひこの機会に受診してほしい」と話している。受診希望の問い合わせは同課(電話0263・52・0854)へ。