地域の話題

観光音声ガイド 現地で 南木曽 スマホ活用 住民の語りも

南木曽町の対応版が始まった観光音声ガイドサービス「おともたび」

 自分がいる場所と連動して、現地の観光音声ガイドが流れるスマートフォン(スマホ)のサービス「おともたび」に南木曽町編が導入された。地元住民の案内音声が収録されている点が特長で、より深く地域の魅力を味わうことができる。同サービスに注目し準備を進めてきた町観光協会は、アフターコロナを見据えた誘客効果を期待する。

 Otono(静岡市)が提供するサービスで、南木曽編では妻籠宿など中山道を中心に自然、歴史、食、文化といった多様な40項目について対応する場所でガイドが流れる。プロのナレーターによる概要的な説明と、トピックに関連した地元住民の音声がある。住民は24人が参加しており、項目にまつわる記憶やお気に入りの点など地元ならではの声を聞ける。
 町観光協会が項目の選定や協力住人への声掛け、音声の収録を行った。担当者は「実際に会って話を聞いているような温かみが魅力」と話す。画面に表示される似顔絵も、絵が得意な町職員が手掛けており、地域に密着した仕上がりだ。訪日外国人旅行者の利用を想定して英語にも対応しており「ただ見るだけでは分からない、地元だからこその情報を実際に聞きに訪れてほしい」とアピールする。
 衛星利用測位システム(GPS)が使える機器が対象で、利用無料。アプリのインストールの必要はなく、「おともたび」のホームページか、町内各所にある宣伝チラシのQRコードから利用できる。