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百国堰の環境保全 豊科南小近くのビオトープで清掃活動

百石堰を守ろうと子供から大人まで幅広い世代が参加した清掃活動

 安曇野市の豊科南小学校(奥原竜司校長)の児童や保護者、地域住民ら約40人が10日、同校南側にあるビオトープ「百石堰」の清掃を行った。新型コロナウイルスの影響で清掃が行えない年があり、ビオトープの環境が悪化しており、スコップなどを使って川底に堆積した多くのヘドロや水草を取り除いた。

 参加者は汗だくになって、水を含んで重いヘドロを川岸に上げた。川幅が20センチほどに狭まっている箇所はスコップで堆積した土を取り除いた。草の根が張り巡った土に何度もスコップを差し込み、少しずつ削り取っていた。
 百石堰は延長約110メートルで、拾ケ堰と勘左衛門堰から水を引いている。「安曇野に昔から流れていた小川を再現しよう」と平成5(1993)年に児童や教員、保護者、地域住民が協力して整備した。現在は生物観察などで活用されている。
 以前はPTA作業で百石堰を清掃してきたが、地域と学校の連携事業のコミュニティ・スクールの活動の一環に切り替えた。奥原校長は「学校を大切に、子供たちを地域で育てようと思っていただいているとあらためて感じ感激している」と多くのボランティアの参加に感謝していた。清掃に参加した5年・三宅凛君(10)は「水車の所のゴミがなくなってきれいになった」と喜んでいた。