アジサイでおもてなし 妻籠宿彩る きょうから

旧中山道の宿場情緒を伝える南木曽町の妻籠宿で7日から、アジサイを並べて宿場を彩るイベント「あじさい回廊」が初開催される。妻籠宿では季節に合わせて休憩所の飾り付けなどをしているが、6月ころは企画がなく新たな「おもてなし」の一環にしようと妻籠観光協会が企画した。
6日に協会員や妻籠地区の住人ら30人が準備をし、アジサイを植えた100鉢を宿場内の光徳寺本堂へ向かう参道の石段に並べた。紫や黄、ピンク、青といった色とりどりの花が段の左右に並んで道を作り、早速カメラを向ける観光客の姿もあった。花が持つ期間中は実施し、天候にもよるが1カ月ほど飾る見込み。
イベントを担当する藤原昭次副会長は、新型コロナウイルス禍で妻籠の観光の在り方を見つめる中、積極的な魅力づくり・発信の必要性を感じたという。「宿場の歴史的な魅力にプラスして楽しんでいただけるものが提供できれば。いつ訪れても喜んでもらえる場所づくりにつなげたい」と話す。
企画は県の地域発元気づくり支援金を活用した。