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懐かしの鉄道券736点 安曇野市明科の「せせらぎ」で11日まで

見応えのある鉄道の各種券が並ぶ会場

 安曇野市明科中川手の市自然体験交流センター「せせらぎ」の指定管理者・せせらぎを愛する会(土肥三夫会長)は1日、同センターのホールで、昭和30年代後半~昭和60年代の鉄道の記念急行券や入場券など736点の展示を始めた。土肥会長の義父で旧国鉄に勤務していた故・伊藤仲一さんのコレクションで、それぞれの券には懐かしい鉄道車両などの写真や絵が付いている。11日まで。

 昭和39(1964)年10月17日に新宿駅で発行された東京五輪記念急行券には雅楽の様子が描かれたきれいな絵が添えられていて目を引く。昭和61(1986)年3月20日発行の明科駅入場券は、地元の明科スタンプ会による明科高校開校記念の台紙に貼られている。全国各地の駅の入場券などもあり、見ていて飽きない。
 土肥会長が自宅の押し入れを整理していたら、記念券が収められたアルバム6冊が出てきた。せっかくなので多くの人に見てもらい、せせらぎに足を運んで施設の魅力を知ってもらうきっかけにしようと展示会を企画したという。土肥会長は「券を見て『この駅行ったことがある』『この電車乗ったことがある』など当時を思い出していただければ」と話している。
 5日の休館日を除く各日の午前10時~午後5時に見ることができる。