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森林管理 木曽に学ぶ パプアニューギニア職員 JIⅭAの研修で5人

木曽谷模型を見学するパプアニューギニアの行政官の皆さん(御料館)

 国際協力機構(JICA)が実施する、南西太平洋の島国・パプアニューギニアの国別研修が、木曽町と上松町で行われている。パプアニューギニアは国土の72%を天然林が占めるが、経済発展とともに商業的な森林伐採が進んでおり、同国の森林公社の行政官5人は天然林の保全・活用の事例がある木曽の林業史に触れながら、適切な森林管理の方法を学んでいる。

 木曽町福島の御料館(旧帝室林野局木曽支局庁舎)の見学では、町教育委員会職員から木曽五木や木製ジオラマ・木曽谷模型の紹介を受けた。事業地監視官のジョン・オラビさん(53)は「歴史を知ることが、自分たちをいろいろな方面に導いてくれると感じる」と話していた。
 一行は5月下旬から2週間、茨城県つくば市でドローン活用や画像解析などをした。木曽には5月31日から6月2日まで滞在している予定だ。