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肝炎の早め検診呼びかけ 特別大使の歌手・伍代夏子さん松本に

臥雲市長(右)と対談する伍代さん

 厚生労働省が実施している「知って肝炎プロジェクト」の積極的広報地域に認定された松本市に23日、肝炎対策特別大使を務める歌手の伍代夏子さんが訪れ、臥雲義尚市長と対談した。30年ほど前にC型肝炎ウイルスの感染が判明し、平成21(2009)年から1年半にわたって治療に当たった伍代さんは「今は薬で楽に治療できる。肝炎や肝がんなどにならないために早めの検査と早めの発見を」と呼び掛けた。

 伍代さんは自身が感染した経験をより多くの人に知ってもらい、C型肝炎の早期発見につなげようと全国各地で活動している。市役所で行われた臥雲市長との対談で、伍代さんは「今は仕事を休まず、副作用に悩まされずに治療できる。一番怖いのは感染を知らないこと。若い人も含めて誰でも感染している可能性はあるので、早めに検査を」と訴えた。
 C型肝炎は、C型肝炎ウイルスによって起こる病気で、国内には100万~150万人のウイルス感染者がいるとされる。臥雲市長は「早期発見のための正しい知識を広めていきたい」と話していた。
 市は企業や大学と連携した肝炎の検査のPRや、市内で行われるスポーツイベントでの活動を計画している。