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19号のカーブ 見通し良く 南木曽町 読書神戸地区 国交省が改良 完工 交通事故防止 斜面削る 

道路左側の斜面を削りカーブ先が見やすくなった工事区間

 国土交通省飯田国道事務所(飯田市)が南木曽町読書の国道19号で進めていた、交通事故を防ぐための見通し改良工事が完了した。道路脇の斜面を削ることでカーブの先を見やすくし、事故の危険性を減らす効果が期待される。

 工事を行ったのは神戸地区の約200㍍区間。道路脇の約4万立方㍍の土を削り、70度ほどあった斜面を約40度にした。同区間の名古屋方面に向かう左カーブは、斜面があることで進行先の信号待ちの車列が見づらかった。緩やかな下り坂でスピードも出やすく、同事務所によると過去に追突事故があった。
 平成28(2016)年1月に着工し、今月11日に完了した。総事業費は約9億円。飯田国道事務所は、交通事故が多発する特定区間で集中的に対策する「事故ゼロプラン」の一つに今回の工事を位置づけており「円滑な交通の確保や事故の低減につなげたい」と話す。