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「たのめ水曜市」寄っといで 北小野地区センターに7店舗が出店

来店客でにぎわう「たのめ水曜市」

 塩尻市北小野地区センターで毎週水曜、近隣の店舗有志が「たのめ水曜市」を開いている。北小野と隣接する上伊那郡辰野町小野の両小野地区は令和3年6月末に唯一のスーパーマーケットが閉店し、買い物に苦労している高齢者も多い。水曜市は両小野地区の住民が買い物を楽しみ、交流の場にもなっている。

 アガタベーカリー(松本市県2)、しばた養鶏(塩尻市北小野)、はらから、こめはなや、赤羽豆腐店、タナカストアー(以上辰野町)、マルエー(上伊那郡箕輪町)の7店が出店している(一部店舗は隔週出店)。17日は6店が出店し、焼きたてパンや生鮮食品、弁当・総菜、菓子などを販売。午前11時の開店を前に住民が次々に訪れ、目当ての品を購入した。
 今年1月にアガタベーカリーが地区の実情を聞き、買い物弱者の助けになればと水曜に出張販売を始めたのが発端だった。センターで昨年秋に販売イベント「たのめいち」を開いたメンバーの一部が賛同し、4月からは「たのめ水曜市」として開催することになった。
 たのめいち実行委員長で、北小野で養鶏場「しばた養鶏」を営む柴田勝さん(48)は「地元産の卵を地元の人に食べてもらえるのはうれしい。お客さんの声を直接聞けるのも良い機会」と手応えを話す。ベーカリーの広報担当・中田希佳さん(49)は「毎回楽しみに待っている人がいる。幅広い世代の人たちに利用してもらえれば」と期待していた。
 今後、水曜市に合わせた講座開催やSNS(交流サイト)を通じた発信も検討している。営業時間は午前11時~正午。

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