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ラフティング世界選手権 日本代表チームが明科で練習

世界選手権に向けて、前川で練習するテイケイの選手

 イタリアで開かれる「WRFラフティング世界選手権」(世界ラフティング連盟主催)に日本代表として出場するレースラフティングチーム・テイケイが16~17日、安曇野市内で合宿している。明科中川手の龍門渕公園内を流れる前川で練習し、大舞台に向けて士気を高めている。

 テイケイは警備会社・テイケイ(東京都)のプロチームで、神奈川県平塚市を拠点に活動。3月25、26日に徳島県で行われた代表選考会で優勝し、6月26日~7月1日に開かれる世界大会の出場権を勝ち取った。大会には26~49歳の選手6人が出場し、各地で合宿をしてチーム内の連携に磨きをかけている。
 世界大会では、ゲートをくぐるスラロームと長距離を下るダウンリバー、2艇同時スタートのラフトクロスの3種目の総合得点を競う。ラフトクロスのスタート位置を決める優先権を懸けた、短距離レースのスプリントも鍵となる。選手の中野晶良さん(31)は「全種目1位の世界一を目指したい」と意気込む。
 16日は前川のカヌーコースで、スラロームの練習をした。世界選手権の公式ボートで常設のゲートや、設置したレースラフティング用のゲートを何度もくぐり、曲がり方などを微調整した。
 選手の1人で、前川を練習場所にしているシドニー五輪カヌースラローム日本代表・安藤太郎さん(45)=松本市島内=は「普段からゲートがあるのがとてもいい。常に水量が一定で練習環境が整っている」と同川を評価。「世界大会に出場するようなチームが練習に来ていることを知って、アウトドアスポーツに関わりたいと思ってくれる人が地域にも増えれば」と願っている。

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