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シェアサイクル拡充 松本市・民間共同事業 利用好調

浅間温泉のホテル敷地内に設けられたシェアサイクルのステーション

 松本市が民間と共同で行っている有料貸し出し自転車「シェアサイクル事業」で、市と事業者は4月末から、利用範囲を拡大したり自転車の台数を増やしたりとサービスを拡大した。平成31(2019)年にスタートした事業の利用者は右肩上がりで増えている。市は市街地の渋滞対策につながるとして、市民にさらなる利用を呼び掛けている。

 シェアサイクル事業は、市街地を中心に設置されたステーションに置かれた電動アシスト付き自転車を、登録した人が利用できるシステムで、市民だけでなく観光客も利用できる。今回の拡大は信州大学の学生や観光客に配慮しようと、信大周辺や浅間温泉にステーションを4カ所増設した。利用できる自転車を30台増やし、全160台にした。
 市自転車推進課によると、年度別の利用は初年度の31(令和元)年度が延べ1万8678回、令和2年度が同2万3092回、3年度が同4万110回、4年度が同5万5089回だった。利用者が増えた要因として、ステーションが増えたことが挙げられる。初年度のステーションは14カ所、自転車100台だったが、設置箇所を少しずつ増やし、今回の増設と増台で37カ所160台となった。浅間温泉のホテル小柳の敷地内には、6台分の駐輪ラックが置かれた。ホテル従業員は「ホテルの宿泊客だけでなく、観光客や近隣の方など多くの人に気軽に利用してもらいたい」と話していた。
 ステーションの場所や利用料金などは、市の公式ホームページで確認できる。