地域の話題

神社の春祭り再開 山形にぎわう

笑顔で手を伸ばし、餅投げを楽しむ人たち(山形村、建部神社)

 新型コロナウイルス感染症の影響で3年にわたり中止や縮小開催が続いていた地域の寺社などの春祭りが、4年ぶりに通常規模で再開している。今月上旬、新型コロナの感染症法の位置付けが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行したことを受け、東筑摩郡内の地域にもにぎやかな風景が戻りつつある。

 山形村上竹田の建部神社では13、14日、水神社祭が開かれた。過去3年は神事のみで、4年ぶりに地域住民が集った。宵祭りでは村の太鼓グループ「彌磨太鼓」の演奏や餅投げ、屋台出店があり、境内が活気づいた。餅投げは初の試みで、子供から大人まで大勢が楽しんだ。当たりシールが付いた餅・菓子を取った人には、地元産農産物がもらえる引き換え券、村内直売所や入浴施設、そば店で使える商品券・食事券が贈られた。水神社祭は以前、上竹田、下竹田の両区が中心に行ってきたが、本年度から東筑摩郡黒川堰土地改良区、唐沢水利組合が運営。改良区の上條重幸理事長は「地産地消を広め、地元で楽しめる景品を考えた。皆さんの声を聞き今後も楽しい企画を考えたい」と話した。
 下大池の八幡神社ではこのほど、4年ぶりに宵祭りや子供たちのみこしが再開。宵祭りでは祭典委員による屋台やビンゴゲーム、彌磨太鼓の演奏が催された。
 地元の神社の祭りに初めて遊びに来た山形小学校1年の藤沢優斗君(6)は「楽しかった。ビンゴで当たってうれしい」と笑顔。太鼓を披露した山形小4年の池田千楓美さん(9)は「緊張したけど楽しく発表できた」と話した。林寛総代会長は「役員になって以降ずっと神事のみだったので、にぎわいが戻ってよかった」と話していた。