政治・経済

水稲じかまき栽培 ドローンで効率化 JAあづみの利用組合

ドローンを活用した種まき。あっという間に完了した

 JAあづみのあづみ直播機械利用組合は13日、安曇野市穂高の水田で、ドローンを活用して水稲じかまき栽培の種まきをした。播種機だと作業時間は10アール当たり10分ほどかかるが、ドローンで空中からまくと1~2分に短縮され、省力化できることを確かめた。

 水稲のじかまき栽培では、薬剤をコーティングした種もみを水田に直接まくため、育苗管理などの手間が元々かからない。ドローンを活用することでさらなる効率化が期待できるほか、機械の導入コストを抑えられる可能性もあるという。
 この日は、ドローンで防除や種まきなどを行っている県内の専門業者が、同利用組合員で市農業委員の平川邦夫さんの水田110アールに種まきをした。平川さんは「高齢化が進む中、スマート農業に取り組んでいかなければならない。将来的にドローンに切り替えられたら」と語った。
 同JAの管内でも若手の生産者がドローンを導入し始めているという。視察した千國茂組合長は「少子高齢化と人口減少が進む社会の中で、農業の生産基盤を再構築していく必要がある。(ドローンは)普及技術になっていくだろう」と今後を見通していた。

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