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「とりばっち」バッジ完成 朝日美術館でワークショップ

村の遺跡から出土した土偶のレプリカバッジを完成させ、喜ぶ子供たち

 朝日村の朝日美術館は13日、村中央公民館で、西洗馬にある縄文時代中期の遺跡「山鳥場遺跡」出土の土偶の顔をかたどったバッジを作るワークショップ(WS)を開いた。村内の親子らが思い思いに色付けし、カラフルなバッジを完成させた。

 学芸員が、白い紙粘土で事前にレプリカを用意。参加者はサンドペーパーで表面を整え、絵の具で彩りを加えた。黄、ピンク、青など多彩な色を使い、最後にピンを取り付けた。飼っていたボタンインコの配色にした人もいた。
 朝日小学校1年の上條蓉実さん(7)、妹の光璃ちゃん(5)は「好きな色で作った。服やバッグに付けたい」とうれしそうだった。同小1年の中島菜乃さん(6)は「楽しかった」と笑顔を見せ、弟の渓人ちゃん(3)は完成したばかりのバッジを胸元に付けてもらって喜んでいた。
 土偶は昨年度の公募企画で愛称が「とりばっち」に決まった。WSは、村内で活動する作家14人が作品を展示している企画展「つくりびと展」(14日まで)に合わせて行った。学芸員の青木啓子さんは「バッジがきっかけで本物を見に足を運んだり、出土品に興味を持つきっかけになったりすればうれしい」と願っていた。