地域の話題

「百万本のバラ」に平和願う 加藤登紀子さん きょう大学生と共演

加藤さん(右)と歌声を合わせる学生たち

 松本市水汲のキッセイ文化ホールで13日に開かれるシンガー・ソングライター加藤登紀子さん(79)のコンサートを前に12日、コーラスで出演する地元の学生と加藤さんとの練習が行われた。情感豊かなプロの歌声に触れた学生たちが美しいハーモニーを響かせ、本番へ期待を膨らませた。

平和や非戦の思いを込めた全国ツアーの初日に当たり、県合唱連盟に加盟する信州大学と松本大学の3合唱団から45人ほどが参加する。加藤さんの代表曲「百万本のバラ」を、元になったラトビアの子守歌にちなみ原語を交えたロングバージョンで披露する。
 この日は本人の解説を聞いてから一緒に歌い、加藤さんは「(素晴らしくて)びっくり。涙が出た」と感激。信大混声合唱団の大学院生・伊藤大智さん(23)は「加藤さんの歌い回しに合わせると、今までと全然違う。本番も楽しんで一生懸命務める」と意気込んでいた。
 練習に先立ち、松本蟻ケ崎高校書道部が加藤さんのために用意した書の寄贈もあった。本番では館内に、加藤さんの曲の歌詞をしたためた大作が飾られる。