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小野神社御柱祭が終幕

直立した四之柱の上で気勢を上げる乗り手の氏子たち

 塩尻市北小野の小野神社御柱祭は最終日の5日、宮前区が四之柱の里曳きと建て御柱を行った。無事に建立されると万歳三唱で締め、7年目ごとに一度の祭りの終幕と成功を祝い合った。

 協力区の大出区だけでなく上田、古町区からも氏子が集い、見物客も加わって柱を曳行した。曲がり角や樹間が狭い境内も順調に進み、奥の建立箇所まで曳き付けた。林内に木遣りやラッパ隊の演奏が響く中、柱はゆっくりと立ち上がった。
 直立して根元を固める作業中、石川県で震度6強の地震が発生。来場者のスマートフォンから一斉に緊急地震速報の音が鳴り、会場でもぐらりと揺れたが、御柱は無事だった。「祝 御柱祭 明日へはばたけ」と書かれた垂れ幕が掲げられると大きな拍手が起こった。四之柱実行委員長・山田富康さん(71)はあいさつで「皆さんのおかげでフィナーレを飾るにふさわしい、楽しく熱気にあふれた祭りになった」と感謝した。
 小野神社に隣接する矢彦神社(上伊那郡辰野町)でも同日、4本の御柱が建立された。