地域の話題

柴舟えい行 伝統つなぐ 安曇野・明科の潮神明宮 地元高校生も参加

4年ぶりに行った柴舟のえい行

 安曇野市明科東川手の潮神明宮の例大祭が4日と5日に営まれた。新型コロナウイルスの影響で近年は自粛していた山車「柴舟」のえい行を4年ぶりに行った。5日の本祭りには柴舟えい行の復活とえい行に携わる祭典保存会の発足25周年を記念して餅まき「撒餅の儀」もあった。

 全長12・5メートル、高さ4・5メートル、幅2・2メートルの柴舟を、犀川に架かる木戸橋の近くから潮神明宮までえい行した。本祭りの5日には、祭典保存会や地元の明科高校生徒会の約40人が柴舟を引いたり、祭りばやしを演奏したりした。
 生徒会副会長の内川小桜さん(17)は「いつもは見ているだけだったが、引く側に入れてうれしい」と話していた。
 令和元年までは1号と2号の二つの柴舟をえい行していたが、今年は大きい2号のみとした。祭典保存会の関英会長(80)=明科東川手=は「今年はなんとかえい行できた。今後も柴舟のえい行を続けていきたい」と来年を見据えていた。