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新緑の木曽路にぎわう GW後半 コロナ禍前に近づく

木曽駒ケ岳の麓で木工を楽しむ家族連れ(木曽駒冷水公園)

 木曽地域の行楽地は、大型連休(GW)後半を迎えてにぎわっている。「こどもの日」の5日は好天に恵まれ、家族連れなど大勢の観光客が、新緑に彩られたキャンプ場や公園で自然と触れ合ったり、旧中山道歩きを楽しんだりしていた。

 木曽町新開の旧新和木曽駒高原スキー場跡地に今月、オープンした「木曽駒冷水公園」では、キャンプや魚のつかみ取り、テントサウナなどを楽しむ人たちで大にぎわいだった。家族6人で日帰りキャンプに訪れ、昼食にギョーザを作った会社員・野崎敬雄さん(38)=岐阜県養老町=は「正式開園前から何度か来ている。設備が整っていていいですね」と話していた。
 シラカバ材を使った木工コーナーも人気で、親子がクレヨンや接着剤で思い思いに作品を作っていた。輪切りにされた材からヒヨコの置物を仕上げた小学校4年生・佐藤美咲さん(9)=横浜市=は「ベランダに飾りたい」と笑顔だった。
 主な行楽地への客足も好調だった。森林浴発祥の地として知られる上松町の赤沢自然休養林は、220台分ある駐車場が一時いっぱいになった。街道時代の面影を色濃く残す南木曽町の妻籠宿では、街道歩きを楽しむハイキング客や学生といった団体客も多く訪れ、新型コロナウイルス禍前のにぎわいに一層近づいた。