地域の話題

山形村の清水寺 本尊御開帳

御開帳された本尊に手を合わせる参拝者

 山形村の清水高原にある清水寺の本堂でこのほど、五穀豊穣を祈る八十八夜例祭が営まれた。本尊で村指定文化財の千手観世音菩薩像が御開帳され、関係者や参拝者が参拝に訪れた。

 村内の宝積寺の原宏見東堂を導師として法要を営み、寺保存会、保存会事務局の村教育委員会から代表者が参列した。直井雅尚保存会長は「長い歴史のある寺のともしびを今年も継ぐことができうれしい。皆さんと地域の発展や安寧を願いたい」とあいさつした。
 村内外の人が参拝に訪れた。元学校教諭で教え子らと毎年足を運ぶ佐藤佳昭さん(91)=松本市=は「山形小に赴任した経験があり縁を感じる場所。今年も参拝できありがたい」とほほ笑んだ。松本市から一緒に訪れた筒井利恵子さん、中澤清子さんは「山の中にある寺の素晴らしい雰囲気を感じながら参拝できた」と喜んでいた。
 信州スカイパークから寺までランニングして参拝する団体もあった。会社の同僚でつくるランニング同好会「Team―E」をまとめる平澤雄輔さん(42)=同=は「八十八夜に合わせ企画した。貴重な1日になった」と話していた。