教育・子育て

深志高の狩野慧志さん 国際数学オリンピックに出場へ

国際数学オリンピックに日本代表として出場する狩野さん

 松本市の松本深志高校1年生・狩野慧志さん(15)=松本市寿北3=が、7月に千葉市で開かれる第64回国際数学オリンピック(IMO)に、日本代表として出場することが決まった。7000人以上の中高生から選ばれた栄誉で、「銀メダル以上をとりたい」と本番に向け自主学習に励んでいる。

 中学1年生の時からIMOの出場を目指し、日本数学オリンピックに出場してきた。1年目は予選まで、2年目は代表選考合宿まで進み、3年目の挑戦となった今回、成績上位6人に入って代表の座をつかみ取った。
 IMOの問題は、高校生までの知識が前提とされる。狩野さんはIMOの以前の候補問題や、数学五輪用の市販の問題集を解いて独学で勉強を続けている。
 「長く考えていた問題が解けた時、数学の楽しさを感じる」と話す。銀メダル以上に目標を定めたのは「金メダルまでの実力がまだ備わっていないから」と、冷静に自分の実力を分析する。5~7日に東京での強化合宿に参加し、さらに力をつける考えだ。
 IMOは7月2~13日、千葉市の幕張メッセで約100カ国から若者が参加し、開催される。