教育・子育て

昨年度の受講者2163人で過去最多 塩尻市立図書館「本の寺子屋」

 「本の可能性を考える」をテーマに掲げ、年間を通じて多彩な講演会・講座などを行う塩尻市立図書館の「信州しおじり 本の寺子屋」の昨年度の受講者が過去最多の2163人となった。新型コロナウイルス禍の中でも継続的に開講し、著名な講師陣をそろえて内容を充実させた。

 昨年度は17の講演会・講座を行った。歌手で俳優の小泉今日子さんをはじめ、著名な作家や評論家、ジャーナリスト、研究者などを講師に招いた。上條史生館長は「これほどのラインアップは地方ではまれ。講演の後には質疑応答の時間を設けており、講師と参加者の双方向のやりとりが魅力」と説明する。
 本の寺子屋は生涯読書の推進や出版文化の発展などを目指し、平成24(2012)年度に始まった。河出書房新社の季刊誌『文藝』の元編集長の長田洋一さん=安曇野市=と、市立図書館職員らが企画している。年間スケジュールの中には図書館職員向けの講座も組み込まれ、図書館員らが学ぶことで、図書館の充実を図っている。