地域の話題

松本市内の道路工事 市HPで網羅

市内の道路工事の状況を掲載したマップ。事業主体で色分けされている

 松本市は本年度、市内の道路の新設や拡幅工事の情報を掲載したマップの公開を市ホームページ(HP)で始めた。市が事業主体となっている道路は赤色、県は緑色、国は黄色のラインで色分けされ、どの場所でどのような工事が行われているかひと目で分かる。工事による通行規制の情報も随時掲載しており、市建設課の担当者は「渋滞回避にも役立ててほしい」と話している。

 これまでも一部の主な道路整備事業を市HPに掲載していたが、マップがなく視覚的に分かりづらかった。トップページの「情報を探す」の「一覧を見る」から「道路整備情報」で表示できる。マップ上のラインをクリックかタップすると市道は詳細が表示され、国や県が管轄する道路は管轄先のHPにリンクする。
 例えば、市が手掛ける都市計画道路・中条白板線では、渋滞緩和・歩行者の安全確保のため道路幅を7・6メートルから18メートルに広げることや、令和8年3月に使用開始となる概要が記されている。工事期間中は「巾上」交差点が白板方面に右折できなくなっている情報もある。
 市民や事業者と道路の情報を共有することで、官民一体となったまちづくりの利活用につなげる狙いがある。拡幅工事がある道路は、沿線の土地利用を考える事業者への情報提供にもなる。建設課の神戸順課長は「随時更新し、最新の情報を掲載していきたい。より多くの情報をいち早く公開することで、地権者ら地域住民との合意形成にも役立てていきたい」と話している。