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テントサウナ 爽快!森の中 上松町 赤沢休養林 初の体験会 旧BBQ場を有効活用

テントサウナを楽しむ参加者

 森林浴発祥の地として知られる赤沢自然休養林(上松町小川)で6日、屋外でサウナを楽しめる「テントサウナ」の体験会が初めて開かれた。休養林内でも火気の使用ができる旧バーベキュー(BBQ)場の一帯を有効活用して企画された。町内外の男女約20人が、木々が芽吹き始めた赤沢ならではのすがすがしさに浸っていた。

 参加者はまきストーブ付きテント3張りの中で、ストーブで熱した石にヒノキの香りがする蒸留水をかけて100度近い水蒸気で体を温めた。その後、霧雨とそよ風が心地よい天気の中、椅子やハンモックでうとうとしながら外気浴をした。すぐそばを流れる水温11度のせせらぎに入り、水風呂感覚でほてった体を冷ます人もいた。
 地元の会社員・井上有華さん(32)は「川の音を聞きながら体の熱を冷ましていく気持ち良さ、爽快感がいいですね」と話していた。
 今季の休養林開園に合わせて町が主催し、「唯一無二の観光資源」への成長を期待して3年前から構想を膨らませていた町地域おこし協力隊の宮原未来さん(35)が主導した。町内で同様のイベントを企画しつつ、1年半前から関係機関に許可を得て、旧BBQ場を整備してきた。宮原さんは「今後、赤沢自然休養林と絡めたツアーを打ち出して都市部に売り出せる資源になれば」と展望を語る。
 6月以降も月数回程度企画していく。問い合わせは町企画財政課(電話0264・52・4901)へ。