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信州安曇野薪能 8年ぶりに明科で

平成27年8月に行われた第25回信州安曇野薪能

 安曇野の晩夏を彩る「第32回信州安曇野薪能」(実行委員会主催)が8月19日、安曇野市の明科龍門渕公園で催される。会場となる同公園多目的広場が工事で使えずに屋内開催となったり、新型コロナウイルス禍で催し自体が開けなかったりしたため、夕方から夜に掛けて屋外で薪をたきながら開く本来の姿を8年ぶりに取り戻す。能や狂言など四つの演目が披露される。

 シテ方観世流の能楽師・青木道喜さんや狂言大蔵流の名跡・茂山千五郎さん、シテ方観世流の能楽師・片山九郎右衛門さんらが出演する。源氏物語を題材とした能で、青木さんが出演する「半蔀」が演目のメインとなる。
 薪能は平成27(2015)年8月の第25回を最後に、翌年度からは豊科公民館ホールに場所を移して能楽鑑賞会として続いてきた。令和2年度には龍門渕公園多目的広場が使えるようになったが、近年は新型コロナウイルスで延期や中止、屋内開催となっていた。
 実行委事務局・市文化課の担当者は薪能について「安曇野の風景を舞台背景として、自然や観客、役者が一体となって能を感じることができる」としている。
 実行委は前売りチケットを5月8日から、公共施設や書店などで販売する。前売り券は3000円(学生1000円、高校生以下500円)。問い合わせは同課(電話0263・71・2463)へ。