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乗鞍岳春山バス 4月29日に運行開始

雪の壁の間を進む試運転の春山バス

 松本市とアルピコ交通(松本市)、のりくら観光協会は29日から6月30日まで、北アルプスの乗鞍岳春山バスを運行する。今年は雪が少ないものの、標高2000㍍以上の場所では別世界の景色を楽しめる。

 春山バスは松本市安曇の乗鞍高原にある乗鞍観光センターと、乗鞍岳の位ケ原山荘前、標高約2700㍍の大雪渓・肩の小屋口を1日5往復する(位ケ原山荘~大雪渓・肩の小屋口間は6月1日から運行予定)。
 25日にバスの試運転を行い、関係者が同乗して安全を確認した。道路脇にはフキノトウが顔を出し、標高が上がるにつれて皮がむけた肌色のシラカバが増えてくる。標高2000㍍付近からは雪の壁も現れ、ヘアピンカーブの吹きだまりでは5㍍以上になっていた。
 のりくら観光協会の宮下了一会長(63)は「積雪は例年の半分ほどだが、ここまで来ると別世界。ぜひ足を延ばしてもらいたい」と話していた。
 春山バスの料金は1人往復3400円(子供半額、障害者割引あり)。乗鞍観光センターの出発時刻は午前8時半、9時半、10時半、正午、午後2時20分。詳しくはアルピコ交通のホームページへ。