美ケ原高原で開山祭 美しの塔の前で13年ぶり

松本市郊外の美ケ原高原に観光シーズン到来を告げる開山祭が25日、高原のシンボル・美しの塔の前で開かれた。悪天候や新型コロナウイルス禍が重なり、塔の前でのセレモニーは13年ぶりとなった。雪がちらつくあいにくの天候だったが関係者約50人が集い、にぎやかにシーズンの無事と盛況を願った。
セレモニーを主催した、美ケ原観光連盟会長の臥雲義尚松本市長は「日本全国、世界へと力強く高原の魅力を発信したい。大勢の方に足を運んでいただきたい」と、あいさつした。たる酒の鏡開きを行い、高原に景気のいい音が響いた。
観光連盟事務局の市観光プロモーション課によると、昨シーズンの美ケ原高原の入り込みは39万5000人だった。コロナ禍前を10万人近く下回っており、復活が期待される。牛の放牧は5月下旬に始まる見通しだ。