地域の話題

住吉神社 29・30日に例大祭 安曇野・三郷 7年に1度の式年遷宮

御船と山車の飾りを作る楡祭り保存会のメンバー

 安曇野市三郷温の住吉神社で29日と30日、例大祭が営まれる。今年は7年に1度の式年遷宮(小遷宮)の年でもあるため、例大祭も盛大に行う。御船を作ったり、子供たちが舞やおはやしを披露したりすること自体が3年ぶりで、住民たちの準備にも熱が入っている。

 式年遷宮の中で最も重要とされる、ご神体を仮殿から本殿に戻す「本殿遷座祭」は、27日午後10時から営む。例大祭は29日が宵祭り、30日が本祭りで、両日とも地元児童による浦安の舞がある。30日は午後3時ころから、式年遷宮を記念して境内でもち投げをする。
 御船は地元の楡区と住吉区で作り、本祭りにえい行する。加えて楡区は宵祭りに引く山車も作り、今年は式年遷宮を記念して、御船だけではなく山車にも人形飾りを付ける。
 楡区は御船が「川中島の合戦」、山車が「壇ノ浦の戦い」の場面の飾りで、楡祭り保存会のメンバーが制作している。同会の関俊朗会長(86)は「みんな気合を入れて作っている。伝統を引き継いでもらえるような祭りになれば」と願い、同区の御船と山車に乗っておはやしを奏でる那須野來己君=三郷小学校6年=は「来た人が楽しめるように演奏したい」と意気込む。
 式年遷宮の記念行事は本殿遷座祭後も続き、5月13日には女子児童が早乙女姿で田植えをする「お田植え祭」、9月17日にはその稲を刈る「抜穂祭」が営まれる。

連載・特集

もっと見る