地域の話題

「コン、コン」と駒打ち 山形で体験会

駒打ちを楽しむ親子

 山形村観光協会はこのほど、観光案内所前の駐車場で春恒例の人気企画「きのこ駒打ち体験」を開いた。全2回に松本地域の32組が参加し、ナラの原木にシイタケの種菌を打ち込んだ。各家庭に持ち帰り、来年秋以降の収穫に期待を膨らませた。

 ドリルで木に穴を開けた後、木づちや金づちを使って手際よく菌を打ち込んだ。会場には「コン、コン」と軽快な音が響いた。初めて参加した松本深志高校教諭の清水雅史さん(61)=安曇野市三郷=は「孫にシイタケが出てくる様子を見せてあげたい。一度、ほだ木を購入して栽培したことがあるが、自分で作ると楽しさも増す」と喜んだ。家族で体験した山形小学校5年の和田琉翔君(10)は「楽しかった。シイタケが出てきたら焼いて食べたい」と笑った。
 指導した協会の小澤俊夫さんは、家庭での管理のこつや注意点を伝え「菌を原木に定着させる『仮伏せ』が大事」などとアドバイスした。