地域の話題

旧中山道は春らんまん 木曽町福島でハナモモとシバザクラ満開

旅人たちを迎えている花々を見上げて目を細める岩井さん

 木曽町福島の塩淵地区を通る旧中山道で、ハナモモとシバザクラが仲良く花の盛りを迎えている。純白や濃淡のピンク、薄紫色の小花をふんわりと咲かせ、新型コロナウイルスの水際対策の緩和で戻り始めた旅人たちを色鮮やかに歓迎している。

 ハナモモは地元の岩井孝雄さん(74)が丹精する。旧街道沿いに所有する畑の脇の斜面にこつこつと植えて85本ほどになった。土手を彩るシバザクラは妻が手を掛け、今年もタイミングを合わせるかのように「仲むつまじく」咲いた。
 敷地の横には、江戸日本橋から70里・70番目の一里塚跡の石碑が立つ。岩井さんは「海外からの旅行者がカメラを向けてくれる姿が戻ってきた」と、4年ぶりの春らんまんの光景に目を細めている。