政治・経済

塩尻市議選 どうなる投票率 過去3回は下落続く

 統一地方選挙後半となる23日投開票の塩尻市議会議員選挙(定数18)の投票率がどうなるのか、選挙関係者や市民が注目している。市議選の投票率は平成23(2011)年、27年、31年の直近3回で下落が続いてきた。全県、塩尻市区とも過去最低となった9日の県議選と同様に前回選を下回るとの見方が多く、市選挙管理委員会は「大切な一票を投じて」と呼び掛けている。

 県議選塩尻市区の投票率は前回選を2. 06ポイント下回る44.03%だった。政治への無関心などを背景に、投票率下落の流れは市議選でも変わらないとみる候補が少なくない。
 前回市議選の47.88%に対し、あるベテラン現職は「45~46%」になると予想する。「(定数2に対し4人が立候補するという)激戦だった県議選でも投票率は落ちた。市議選は定数18に対し候補が19人で盛り上がりに欠ける」と説明する。別のベテラン現職は、大票田の市北部からの出馬が少なく有権者の関心が高まっていないとして「45%」と予想。さらに別の現職は、激しい舌戦につながるような市政の争点が見当たらないこともあり「45%に届かないだろう」と厳しい見方を示す。
 一方、地域に最も身近な選挙でもあり、期日前投票所へ足を運ぶ市民も多い。投票を済ませた宗賀の会社員・小山大介さん(42)は「自分たちの将来に関わる選挙。同世代以下の人たちにも投票してほしい」と話した。
 市選管は、主要駅での投票啓発チラシの配布や、市のLINEでの期日前投票PRなどを通じて投票を促す。田村永久委員長は「今後4年間の市議会を決める選挙。どうか投票してほしい」と話している。