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平泳ぎ100で会心の全国3位 SAM塩尻の吉江世梛君 

JOC杯の平泳ぎ100㍍で表彰台に立った吉江君

 スイミングスクールのSAM塩尻に所属する吉江世梛君(14)=明善中学校3年=が、第45回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会の平泳ぎ100㍍で3位となり表彰台に立った。同200㍍も5位入賞。自身の泳ぎに手応えを深め、より上位を目指す意欲も高めている。

 大会は3月27~30日に東京都内で開催。短水路のコースで、吉江君は13~14歳の区分に出場した。
 100㍍の決勝タイムは1分2秒32。1秒台以下を狙っていた分「ベストだが少し悔しい」。それでも自己新をマークした。前日の200㍍の結果に対する悔しさを引きずっていたという中で、予選は前半からの積極的なレース運びが奏功し、決勝は緊張を乗り越えて臨めた姿勢が記録に結びついた。
 新型コロナウイルス禍もあって久々だという全国の舞台で、コーチも出来に太鼓判を押すなど、事前のタイムランキングで表彰台圏内だった実力を発揮した。全体を振り返って「自分らしい泳ぎができた」と吉江君。ターンの技術、集中力の制御を含めたメンタルの整え方に課題が見えた点も前向きに解釈した。
 次の目標として夏の全国中学校体育大会(全中)に照準を合わせる。今回は及ばなかった同世代の好敵手を指して「今は自分より上だが、そこに行けると思っている」ときっぱり。一層の飛躍に向けた精進を誓う。