夢の実現へ事業構想語る ドリプラ信州に6人登壇

かなえたい夢やプランを事業として構想し、観衆の前で発表する「ドリプラ信州2023プレゼンテーション」(実行委員会主催)が15日、松本市のまつもと市民芸術館で開かれた。半年間のプロジェクトに参加して構想を磨いた市内の社会人6人が登壇・発表し、客席から「一歩を踏み出したチャレンジャーたち」に応援メッセージが送られた。
登壇者は各10分間で、かなえたい夢を会場全員で追体験する物語と、なぜ実現したいかの思いを語った。
看護師の両角光市さんは余命宣告された人が希望を見つけ、後悔なく最期を迎えるための時間と場所をつくりたいとし、病院とも自宅とも違う「おうちホスピス」を構想した。医療現場で死と向き合う中で強めた思いにも言及。会場からは共感の声が上がり、来場者たちは手持ちのシートに応援のメッセージを書き込んでいた。
ドリプラ信州は市民有志が立ち上げた3年目の取り組みで、これまでに20人が事業創造に参加し、実現にこぎつけた人もいる。実行委員の佐竹宏範さんは「地域活性とは人口増加でも経済発展でもなく一人一人が生き生きと暮らすこと」と話し、個々の思いが形になることを願っていた。