2023.4.16みすず野
コロナ禍で見合わせていた地区の団体活動が、本年度から少しずつ元に戻りつつある。役員をしている社会福祉協議会では、年4回計画しているお年寄り対象の配食サービスのうち、2回はボランティア団体の手作り弁当に戻す◆配食サービスはお年寄りが楽しみにしている事業で、弁当の量や中身をボランティアがその都度決めてきた。コロナ感染が拡大した3年前は事業を中止したが、その後は他地区の活動も参考に、仕出し弁当で対応してきた◆ボランティアは全員女性。人生の大先輩の皆さんで「お弁当を作るのも高齢者」と笑いながら計画を練っている。以前取材した塩尻市楢川地区の配食サービスは、毎年秋にマツタケ入りの弁当を作っていた。そんなまねはできないが、ボランティアは知恵を絞り、腕を振るい、心を込めて調理してきた◆コロナの影響で、この3年、長年続いてきた行事や事業が軒並み中止に。任期満了で団体の役員交代もあり、途切れてしまった活動を新役員が従来どおりに戻すのは難しい。活動も変わらざるを得ないかもしれない。きょうから統一地方選後半戦。候補者の地域への取り組みも聞いてみたい。